お客様の要望に応え、空気圧縮機をカスタマイズ。エンジニアリングという仕事の醍醐味
西村 洋亮
2021年からコベルコ・コンプレッサで活躍。現在は技術部エンジニアリング室に所属し、リーダーを務めている。大学では工学関係を学んでおり、就職活動では「機械設計の業務に従事したい」という思いを仕事探しの軸に考えていた。育児休暇は4カ月を取得。2歳のお子さんのパパという一面も持つ。
2021年からコベルコ・コンプレッサで活躍している西村 洋亮。現在は技術部エンジニアリング室に所属し、リーダーを務めています。日々、空気圧縮機の品質維持・向上やカスタムエンジニアリングなどに取り組む西村の姿に迫ります。
SDGsに関連した要望や海外からの引き合いも。要望に合わせて仕様をカスタマイズ

──コベルコ・コンプレッサのエンジニアリングとは、具体的にはどんなお仕事なのでしょうか?
| ひと言でいうと、「空気と熱で未来を変えるメーカー」のものづくりを支える仕事です。具体的には、製品の品質維持・向上やお客様の要望に沿ったカスタマイズを担当しています。その中でもメインで扱っているのは「空気圧縮機」です。私たちが製造・販売している製品に関わっているのは当然ですが、他社ブランド製品の製造(OEM)を請け負うことや周辺機器の開発も行っています。 カスタマイズといってもイメージが湧きにくいと思いますので例を挙げますね。以前、空気圧縮機を「船の上で使いたい」というお客様がいました。空気圧縮機は、通常地上で使うことを前提としていますので、船上で使う場合は製品の仕様を一部変更する必要があります。このようなご要望に応えるのが我々の仕事です。 また、最近特に多いのは、SDGsやカーボンニュートラルに関連した要望ですね。環境負荷低減をめざし、未回収エネルギーを再利用できるようにしたいというニーズが増えており、このような状況に合わせたお客様の要望に応えていくのが私たちの役割です。 |
──お客様の要望を踏まえて、提案するスタイルなのでしょうか?
| そうですね。まず、営業がお客様の要望を細かく聞いていきます。そこに製品の性能を踏まえて「できること、できないこと、できなくてもこういうことならできますよ」というような提案をしていくイメージです。 性能に関わるような大きなカスタマイズであれば、あらためて動作試験を行い、お客様の要望を満たした性能となっているのか、さらには我々が想定した品質を満たしているのかをチェックしてから出荷します。「空気圧縮機の専門家」として非常に頼られる仕事です。 |
──この仕事を上手く進めるためのポイントを教えてください。
| 多くの関係者と接点を持ちながら仕事を進めているので、意見を調整することが大変ですね。それぞれ立場が違う中で各々の理想を伝えてくるので、どのように製品へ落とし込んだら良いか、日々頭をひねっています。 また、海外との仕事は文化が違う分、国内のお客様とのやり取りとは違った対応が求められますね。当社の販売地域は、中国、東南アジア、インドと広いので、色々な国の方たちとやり取りをしています。 大変な一面はありますが、提案が受け入れられた時、話がまとまった時の嬉しさは大きいですし、自身の成長を感じられます。 |
──海外からの引き合いも多いんですね。
| 私は空気圧縮機の中でも主に「オイルフリー圧縮機」という機種を扱っているのですが、品質の高いオイルフリー圧縮機って製造するのが難しく、実は世界を見渡しても数社しか製造していないんですよ。 特に圧縮機の心臓部が複雑で設計が難しい上、それを安定的に製造するにも高度な技術が求められます。世界で数社しか製造していないため、海外からの引き合いも多いんです。 |
多くの関係者と関わりながら進める仕事。伝わりやすいコミュニケーションを心がけて

──西村さんの入社の経緯をお伺いしてもよろしいですか?
| 大学では工学関係を学んでおり、就職活動では機械設計の業務に従事したいという気持ちを軸に、さまざまな企業を検討しました。 その中でコベルコ・コンプレッサを知ったきっかけは、もともとよく知っていた先輩が社員になっていたこと。そこで就職活動でOBを訪ねてみたところ、とても社員の方の印象が良く、会社のリアルな感想を正直に包み隠さず話してくれました。「この点は気に入っているけど、この点には不満を感じている」など結構オープンに話してくださって、信頼できる方たちがいる会社なんだなと感じました。 実際、入社してからも、同じように信頼できる方にたくさん出会えています |
──入社されてから現在までのキャリアを簡単に教えてください。
| 入社後すぐにオイルフリー圧縮機に携わりました。品質の維持向上から始まり、カスタムエンジニアリング、OEM製品なども手がけました。段階的に任される仕事が増えていき、自分のできることが増えていく成長機会をもらえた感じですね。 特に私の部署は、お客様一人ひとりの意見をダイレクトに聞くことができるため、そこに責任と面白さを感じながらやってきました。 |
──エンドユーザーと近いからこそやりがいがあるのですね。ユーザーに対応するには幅広い知識や最新技術に関する知見が求められるのでしょうか。
| おっしゃる通り、知識のアップデートは必須です。お客様のご要望にお応えするためには様々な知識が必要になります。そのため、開発のメンバーに製品開発の背景や裏側を聞きに行くことも数多くあります。知識をアップデートしていくことは大変ですが、その分、成長を実感できる仕事だと感じています。 |
──仕事を進める上で、気をつけていることや大切にしていることはありますか。
| 多くの人と関わりますので、コミュニケーションを重視しています。チームには外国人のメンバーもいるので、認識が一致しているかをその都度確認しています。 また、同じチームだけではなく、営業や生産技術、海外の現地スタッフなど関わる人は多岐にわたります。メールやWebでのやりとりでは伝わりにくさを感じることもありますので、「私はこう思っているのだけど、あなたはどう思っていますか?」とダイレクトな表現を使うことで、齟齬をなくすよう努めています。 |
お客様の要望を実現するために、多数の意見をもらい、チーム一丸となって向き合っていく

──これまでの間で印象に残っている仕事はありますか?
| 自分が初めてカスタムを担当した案件ですね。周辺機器に対する要望をお客様からいただき、それを反映していくというものでした。 コンプレッサは圧縮空気を作る機械なのですが、圧縮空気は常に作っているわけではないので、断続的にアイドリング運転をしています。そのタイミングで周辺機器の性能がどうしても落ちてしまうのですが、空気の品質にこだわるお客様から「性能を一定にしたい」という要望を受けました。なかなかの難題です。そこで「アイドリング運転時にも性能が安定する機械を作ってみましょう」という話になり、開発に着手。機能を追加することで、性能を安定させることに成功しました。 |
──解決するには、経験と知識がないと難しそうな案件ですね。
| 同じ部署の方の意見を参考にしつつ、チーム一丸となって実現させました。先輩方にはいつも助けられていますね。質問すれば皆さん丁寧に教えてれる方たちばかりですので、「意欲的に仕事がしたい」という方や「自身を成長させたい」という方にとっては、スキルアップの機会が多い環境だと思いますよ。 |
──中堅社員になり、今はチームリーダーも任されている西村さんですが、心情の変化はありましたか?
| 後輩社員ができたことで、背筋が伸びた感覚はありますね(笑)。これまでは新人として、一番汗をかくような気持ちで仕事をしてきましたが、これからは後輩にたくさんのことを伝えていかなければならない立場になりました。 今は、先輩社員の立ち振る舞いを積極的に真似しようとしています。分からないことを聞いたときに嫌な顔をせずに教えてくれたこと。質問に対して、背景や経緯を聞いて、質問以上のことを返してくれたこと。そんな先輩方からしてもらって嬉しかったことや勉強になったことを、今度は自分が後輩にしていけるようになりたいと思っています。 |
自分が真剣に取り組めば、周囲も応えてくえる。誰に対しても真摯に向き合っていきたい

──コベルコ・コンプレッサで働いていて、「働きやすい」と感じるポイントはどんなところですか?
| 何といっても、休みがとりやすいところですね。私には2歳の子どもがいるのですが、熱を出したり、体調を崩したりして、急に休みを取らなければならないことがあります。そんな場合でも、上司は快諾してくれて、休みを取ることができます。 また、育児休暇を取得する文化が根付いていて、むしろ取らない人のほうが珍しく、男性社員も当たり前のように育児休暇を取得しています。私も4カ月強取得しました。私が所属している部署は30代前後の子育て世代が多いので、子育てに理解があるところはとてもありがたいです。 |
──働きやすい環境なんですね。そんな職場で叶えたい、今後の目標について教えてください。
| やはり、後輩を育てていくことです。その人の強みを活かし、持ち味を存分に活かした技術者に育ってほしいと思います。それぞれの長所を業務に活かせるよう手助けできたらいいですね。 これまで働く中で、誰に対しても真摯に向き合えば、相手も自分に対して真剣に向き合ってくれることを体感してきました。自分に余裕がないときでもきちんと周囲に返していくことを心がけて、周囲に好影響を与えられる存在を目指そうと思っています。 |
──最後に、どんな方に一緒に働く仲間になってもらいたいですか?
技術部は、技術を引っ張っていく部署です。「自分はこうしたい」という意見やビジョンがあり、そこに妥当性があれば、意見は通りやすい環境だと思います。自分で考えて主体的に動いていくのが得意という人には向いていると思いますね。 最上流工程にあたる分、リーダーシップも必要です。「周囲を巻き込んで活躍したい」という方が入ってくれると心強いですね。また、部品ではなく完成品を製造しているので、自分の成果をダイレクトに感じられるのもこの仕事の醍醐味だと思います。このインタビューで、コベルコ・コンプレッサという会社や仕事に興味を持っていただけたら嬉しいです。 |
※ 記載内容は2023年10月時点のものです
| 【ポイント】 (1)コベルコ・コンプレッサのエンジニアリングとは、「空気と熱で未来を変えるメーカー」のものづくりを支える仕事。具体的には、製品の品質維持・向上やお客様の要望に沿ったカスタマイズを担当している。 (2)難しいご要望をいただくこともあるが、チーム一丸で解決することができる。先輩たちは相談しやすい人たちばかりなので、安心して仕事ができる。 (3)家庭の都合による突発的な休みを取りたい時に快諾してくれる風土がある。育児休暇についても取得しやすく、男女問わず取得している。 |