裁量権の大きな仕事に携わるおもしろさ。周囲のサポートを糧に、前例なき事業に挑む
石川 和樹
マーケティング・海外本部マーケティング部DX推進グループのリーダーを務める石川 和樹。社内でも前例がない新事業を推進するべく、日々試行錯誤を重ねています。「自分自身で決めて進めていけることが楽しい」と語る石川が仕事への想いを語ります。
前例がない事業だからこそ、模索しながら、地道に、一歩ずつ

──まずは、現在担当されているお仕事について教えてください。
| 『Kobelink(コベリンク)』というコンプレッサ用IoTシステムの企画・運用を担当しています。これは、お客様や社内の営業メンバー、協力会社の方々に使ってもらうシステムで、クラウドによる遠隔監視でコンプレッサの運転状況をリアルタイムに確認できるものです。このシステムは、現在3,000社に採用いただいています。 『Kobelink』は、毎日のコンプレッサの状態や稼働時間などがすべてクラウド上で管理されていて、インターネット上で確認できます。たとえば、コンプレッサに故障が起こると、すぐにメールで通知がくるので、従来よりもずっと早く故障を感知して、迅速な復旧サポートができるようになりました。 また、データを見てトラブルの予兆も感知でき、その分対応もスムーズです。あとは困ったときにいただく問い合わせ内容などのデータをもとに、新しいサービスや販売戦略を分析、検討を行うことが可能です。データをタイムリーに見える化することで、今後、客観的数値からさまざまなことを判断していくことがミッションとなっています。 |
──どのような背景で『Kobelink』は生まれたのでしょうか?
| この先、労働人口が減っていくなかで、「最先端の技術を使って充実したサービスを提供し、お客様の満足度を向上させたい」という考えから開発が始まりました。 まったく新しいシステムだったので、現場に理解をしていただくまでに少し時間を要しましたが、可能な限りイメージしやすいように説明を繰り返した結果、少しずつ導入していただき『Kobelink』の輪が広がっていった感じです。 |
──石川さんはリーダーを務められていますが、どのような点を意識して業務に取り組んでいますか?
| 新しい領域にチャレンジしているので、業務の進め方や時間、コスト、リスク回避などのマニュアルがありません。そのため、まずは自分で考え、周囲に相談しながら情報や協力者を集めて、自分の考えをもとに進めていくことを意識しています。 |
──心がけていること、大切にしていることを教えてください。
| 相手が求めているものをきちんと理解することを心がけています。たとえば、求められていることが正確性なのかスピードなのかで、対応は変わってきます。 『Kobelink』は結構難しいことができるのですが、お客様の中には、「複雑な設定ができるよりも、使いやすくてすぐ着手できる方が嬉しい」というニーズもあります。ものすごく正確だけど2日間かかるのか。80点の仕上がりになるけど今すぐ5分で着手できるのか。相手の状況によって求められることは変わってくるので、そこを見極められるように努めています。 |
機械とIoT。まったく異なる世界の開発に携わったことで得たもの

──コベルコ・コンプレッサに転職された理由を教えてください。
| 以前働いていたのは、自動車エンジン用の部品開発を行っている会社でした。「この自動車に搭載するエンジンはこれ」というように、仕様が全て決まっている開発を行っていました。 やりがいがある仕事だったのですが、次第に「こういう機能があるといいんじゃないか」と自分で考えて開発していきたいと思うようになりました。そんな中で色々な分野や用途に合わせられることを想定している汎用品への興味が高まり、コベルコ・コンプレッサと出会いました。 手がけている製品が特定の顧客向けではないので、製品要件や投資計画などを自社で決められることに魅力を感じたのが入社の決め手です。 |
──入社してから今日までのお仕事の変遷を教えてください。
| 2016年9月に神戸製鋼所に入社し、最初は機械事業部門の技術部で『Kobelink』の開発業務に約2年半従事していました。その後、2019年に同じ機械事業部門のサービス事業推進室に異動、携わっていた『Kobelink』の企画・開発・保守・運用および普及活動を担当しました。 2021年からはコベルコ・コンプレッサに移り、現在の部署でアフターサービス関連データの分析業務や営業系DXの推進業務に携わっています。 |
──コベルコ・コンプレッサに入社して、どんな印象を受けましたか?
| それまで慣れ親しんでいた自動車部品とコンプレッサとの開発の違いに驚きましたね。自動車部品は年間で扱う数量が多いので、それに付随して色々な方のたくさんの承認が必要でした。一方、コンプレッサは台数規模が少ないこともあり、「私が裁量権を持ってこんなに進めていいんだ」と戸惑うくらい、裁量が違うことに驚きました。 違いに驚く一方で、前職経験が活かせるところもありました。自動車を作るときの品質保証の考え方などは、今の仕事に役立っていると思います。機械から離れてまったく異なるIoTシステムの開発に携わるようになりましたが、大学では電気電子情報工学を専攻していたので、そのとき学んだことが現在に活かされていると感じます。 |
自分一人だけでは仕事は進まない。周囲に「協力して」と言えることの大切さ

──これまでの仕事で印象に残っていることはありますか?
| 2019年頃にトラブルが発生してしまったことですね。私が開発担当だったこともあり、必死で解決に向けて取り組んだのですが、上手くいかなくて苦戦しました。そんな時に周りの人たちから言われたのが、「一人で背負い込むのではなく、もっと色々な人に助けてもらえ」。自分の担当だったので一人でなんとかしようと思っていたのですが、他の部門の方や上司の力を借りて、無事解決することができました。 その時に助けや協力を求めることがすごく大事だと気づきました。お客様や協力会社に良い製品・サービスを提供するためには、自分一人で考え込むよりも、色々な人を巻き込んでいくことが必要なんだと、勉強になりましたね。 |
──『Kobelink』を広めていくときは、周りを頼って進めていきましたか?
| なにしろ前例がない事業だったので、チームメンバーと一緒に考えながら進めました。私は慎重派なので、考えすぎてなかなか進まないことが多いのですが、今の状態を上司や周囲に報告すると、「こうした方がいいよ」「それならOKだね」とアドバイスをもらえて、自分のアイデアをブラッシュアップさせながら進めていくことができました。 |
──現在の仕事の魅力ややりがいはどんなところですか?
| 以前は、「どれくらい導入されたか」という営業的な情報を定期的にチェックしてやりがいを感じていたのですが、次第に「誰にとってもわかりやすく、使いやすいように変えていこう」といった視点で動けるようになり、やりがいを感じるポイントも変わってきました。 コンプレッサの開発はその過程において作り方やチェックポイントなど、製品づくりのフローが確立されています。一方、『Kobelink』のように前例がないことは、確立された開発フローがないので大変なところもあります。しかし見方を変えれば、自分のアイデアを反映させることができ、さまざまな人の意見を聞いて作り上げていけるということです。この点は大きな魅力だと思います。 今後は社内向けの新しいシステムに着手する予定なのですが、こちらの挑戦も楽しみにしています。 |
目指すのは、DX推進を通してさまざまな価値の創出をすること

──今後の展望をお聞きします。社内でどのような存在になっていきたいですか?
| まずは、より多くの人が使えるようなデータの見せ方や使いやすさを向上させたいという思いがあります。これまでは、「KKD(経験・勘・度胸)」で判断せざるを得なかったことを、データをもとに客観的に見て正しい情報を提供できるようなものを作っていきたいですね。そして、お客様に対するサービスの向上など、DX推進による新しい価値を創出していく存在になりたいと考えています。 |
──では、個人的に力を入れていきたいことはありますか?
| 自分自身のキャリアアップに積極的に取り組んでいきたいですね。業務時間内の語学研修や社内外の研修は、希望すれば基本的に参加できます。また、業務に支障がない範囲であれば、休暇取得やフレックスなど働き方の自由度が高い会社です。仕事もプライベートも、自分の裁量次第で希望の形に調整できる点は、コベルコ・コンプレッサならではの魅力だと思います。 |
──最後に、今後どんな人と一緒に働きたいですか?
| 「新しいことに挑戦したい!」「自分でこういうことをやってみたい!」という人を後押しする雰囲気が職場にあるので、新卒、中途問わず、積極的にチャレンジできる人なら、すごく楽しいと思います。そんな人に来てほしいですね。この記事を読んで、コベルコ・コンプレッサという会社やこの仕事に興味を持っていただけたら嬉しいです。 |
※ 記載内容は2023年12月時点のものです
| 【ポイント】 ①『Kobelink』は、毎日のコンプレッサの状態や稼働時間などをインターネット上で確認できるシステム。「最先端の技術を使って充実したサービスを提供し、お客様の満足度を向上させたい」という考えから開発された。 ②任される範囲が広く、自身が裁量権を持って実践的に経験を積める環境がある。またトラブルが発生した場合でも、一人で背負い込むのではなく、気軽に周りの協力をあおげる雰囲気がある。 ③業務に支障がない範囲であれば、休暇取得やフレックスなど働き方の自由度が高い。仕事もプライベートも、自分の裁量次第で希望の形に調整できる。 |