海外法人トップとしてマレーシア市場を開拓。会社のコア業務を担う中で感じた手応え
松尾 忠
2011年にコベルコ・コンプレッサに入社した松尾 忠。現在は、KOBELCO COMPRESSORS MALAYSIAの代表として経営業務を担っています。仕事のやりがいは「会社に属しながら、社長として一つの法人の舵を取れること」と語る松尾が、今どんな思いをもって仕事と向き合っているのか、話を聞きました。
経済成長するマレーシアで、海外法人トップとして事業の成功を導いていく

──はじめに、松尾さんの今の仕事について教えてください。
| 様々なものづくりの工場で使われるエアコンプレッサ、冷凍機、ヒートポンプを開発製造するコベルコ・コンプレッサは、世界11ヵ国に営業・サービス拠点、3ヵ国に製造拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。 私はマレーシアの販売・サービス拠点であるKOBELCO COMPRESSORS MALAYSIAという海外法人のトップとして、事業・予算計画の策定・管理、現場のマネジメントなど、幅広く経営業務を手がけています。 |
──その中で松尾さんの最大のミッションは何ですか?
| マレーシア市場において、コベルコの理念に基づいた製品の販売・サービスを実施し、売上・利益を増加させることです。KOBELCO COMPRESSORS MALAYSIAは、同国内でニーズの高いエアコンプレッサに関わる業務を担っています。マレーシア国内の様々なメーカー工場に製品・サービスをご提案し、ファンを増やすことは、海外におけるKOBELCOブランドの信頼性を高めることに繋がります。 さらに、KOBELCOのエアコンプレッサは、世界屈指の技術を結集して作り上げるJapan Brandの高品質な製品です。マレーシアはASEAN諸国の中でも経済成長が著しい国の一つでもあり、多くの現地の工場に導入されることで、質の高いものづくりを支え、さらに高めていく大切な役割も担っていると考えています。 |
──どんなところに仕事のやりがいを感じますか?
| 海外法人、すなわち販売・サービス現場の最前線で業務を行っているため、目の前で起こっていることがそのまま会社の成果に繋がります。今の組織は4拠点、約50名の従業員ということもあり自分の目が届くくらいの規模感なので、私自身も現場の一員としてメンバーと接することができています。現場の動きと数字が連動していく臨場感を味わえるのは、現在のポジションならではの醍醐味だと思います。 また、マレーシアは多民族国家なので、一緒に働くメンバーもお客様もさまざまな文化・価値観を持っています。コミュニケーションでの難しさが発生することもありますが、だからこそわかり合えた時の喜びは非常に大きいです。このように日々の業務で国際感覚が磨かれることで、「どんな国に行っても活躍できる」という自信にも繋がっています。 |
海外展開に「本気」のメーカーで、じっくりと腰を据えて働きたいと転職を決意

──松尾さんは中途入社とお聞きしましたが、以前はどんな仕事をされていたのですか?
| 珍しい経歴だとよく言われるのですが、学生時代はロシアの大学院で学び、卒業後すぐロシアの日本大使館に駐在する外務省専門調査員として2年間勤務しました。日本の外交政策に関係する特殊な仕事でした。 その後は、国内大手の重電機メーカーに転職し、ロシア、アメリカ、インドネシアの市場に発電所、変電所向けの製品を提案する営業を2年間経験しました。 |
──転職を考えるようになった理由や背景を教えてください。
| 2回の転職に共通しているのですが、「自分の手がけたことに対する成果をダイレクトに感じられる仕事がしたい」という思いがありました。 日本大使館で勤務した際も、責任は大きいものの、自分の業務が具体的にどんな結果に結びついたのか、どうしても見えにくいところがありました。そこで民間のメーカーに就職し、海外市場の開拓を担う営業職として再スタートしました。 営業職という仕事柄、売上が数字で見えることに手応えを感じていたのですが、納期までのスパンが長く、数年かかることも珍しくありません。そのうち、仕事の成果がどこに繋がっているのかが見えにくいスピード感に物足りなさを感じるようになりました。そこで、「より仕事の成果がダイレクトに感じられる環境に身を置きたい」と思い、転職を考えました。 |
──転職活動の時に、どんなことを考えて、どんな軸で会社選び・仕事選びをしていましたか?
| これまでの経験を活かせる産業機械メーカーであること、海外市場の開拓に関われることを条件として、よりスピード感の求められる仕事環境を希望していました。 |
──複数の企業の中からコベルコ・コンプレッサを選んだ理由は何でしたか?
| 「海外進出に向けての本気度が他社と全然違う」と感じたことです。実は面接を担当してくれたのが、現在の社長でした。当時国内メーカー各社が海外展開を進めていましたが、中でもコベルコ・コンプレッサは明確な指針を出した上で実際に行動を起こしていると感じました。 多くのメーカーが海外事業に乗り出したものの、すぐに撤退というケースも多く聞いていましたが、腰を据えてじっくりと取り組めるイメージが湧いたことが決め手となりました。 |
海外事務所立ち上げ、経営企画……、中途入社でも責任ある業務をどんどん任せてくれる

──入社してみて、どうでしたか?
| これまでの自分の経験・スキルをしっかり評価いただき、即戦力として会社のコアな業務を任せてもらえています。 私の場合、入社後3年間は東京の海外担当部署で営業を学び、入社4年目には、General Managerとしてベトナムのホーチミン事務所の立ち上げを経験しました。さらに9年目には汎用圧縮機本部統括部で工場や国内市場に関わる業務を行い、11年目に経営企画部、そして12年目からKOBELCO COMPRESSORS MALAYSIAの経営に従事しています。 中途入社のハンデはなく、実力・意欲のある人にどんどん責任のある仕事を任せてくれる環境だと感じています。 |
──上司・先輩のサポートや研修制度はどうでしたか?
| 現場の業務を進めるために必要なサポートはもちろん、中途入社の自分にもビジネスパーソンとして、さらに成長するために大切な考え方を教えていただきました。具体的には、入社当時の上司から「結果を出す」ことにこだわりを持つことを教え込まれました。現在、一つの海外法人のトップとして仕事をする上で、上司からもらった言葉はいつも心に置いています。 |
──仕事の中で成長を感じられた体験はありますか?
| KOBELCO COMPRESSOR MALAYSIAに駐在となった際、自分なりに現場を見て、大きく改善出来る余地があると感じました。しかし、同法人には20年の歴史があり、独自の仕事の進め方が既に定着していました。部長・課長クラスは全員自分より年上のベテランの方ばかりだったため、赴任したばかりの立場で、いかに現場をマネジメントしていくべきか悩みました。 そこで私が大切にしたのは、現場を回って一人ひとりと会話をすることです。仕事での悩みなどを聞き、時には相談に乗りながら、自分がめざす組織のあり方を伝えて理解してもらえるよう、地道にコミュニケーションを続けました。現場の業務の変化を実感できるまで1年ほどかかりましたが、最終的に損益を向上するという具体的な結果を出せたことで大きな手応えを得られました。 |
15年以内に世界一を狙えるメーカー。自分の仕事が会社の成長に直結する面白さ

──お仕事について色々お聞きしてきたのですが、松尾さんが仕事をする上で大切にしているのはどんなことですか?
| 組織をマネジメントする立場としてめざしているのは、「従業員とその家族やパートナーが誇りと幸せを実感できること」です。 そのためには、一人ひとり自分の仕事がどのように社会で役立っているのか、「仕事の意味」をきちんと理解できていること、そして充分な給与・待遇があることが重要です。組織を率いる立場として、メンバーやパートナーが物心両面で満たされ、幸せでいられる会社を常にめざしています。 |
──仕事以外のこともお聞きしたいのですが、プライベートの時間はどんなことをして過ごしていますか?
| スポーツジムで汗を流すことが多いです。特に長く続けているのは、BODYCOMBATのトレーニングプログラムです。実はマレーシアには、世界トップクラスのインストラクターが複数名活躍しています。自分の趣味においても恵まれた環境で生活できていることは幸運だなと感じています。 今までに日本、ベトナム、タイ、シンガポール、インドネシアでもBODYCOMBATのクラスに参加したことがあるのですが、いつか本場ニュージーランドでも参加することが夢です。 |
──自分のこれからのキャリアのために、挑戦してみたいことはありますか?
| 個人としてのキャリアというより、この会社を大きく成長させることが、今の私にとっての最大のチャレンジだと思っています。コベルコ・コンプレッサが世界一のメーカーになるために必要なことを一つひとつ実行していきたいです。 |
──最後に、未来の後輩たちにお勧めするコベルコ・コンプレッサのアピールポイントはどんなところですか?
| 個人的に、コベルコ・コンプレッサは15年以内に世界一を狙える会社だと確信しています。それは、優れた製品を生み出す技術の高さだけでなく、営業・サービス面でも世界に通用するレベルにあると実感しているからです。こういった世界トップをめざせる企業で、自分の実力を発揮できるのがまず魅力だと思います。 また、コベルコ・コンプレッサには良い人たちが多いです。世の中には、出世のため、利益のために、自分の成績をいかによく見せるかを優先してしまう人がいると聞きますが、ここでそういったタイプの人と会ったことがありません。とても純朴で、周囲の人と協力して物事を進めていこうという人が多いので働きやすいと思います。このような環境で働きたいと考えている人には向いている会社だと思います。 |
※ 記載内容は2024年9月時点のものです
| 【ポイント】 ① 世界11ヵ国に営業・サービス拠点、3ヵ国に製造拠点を持ちグローバルに展開しているコベルコ・コンプレッサ。マレーシアの販売・サービス拠点であるKOBELCO COMPRESSORS MALAYSIAの海外法人トップとして、事業・予算計画の策定・管理、現場のマネジメントなど、幅広く経営業務を手がけている。 ② 入社の決め手は、「海外進出に向けての本気度が他社と全然違う」と感じたこと。当時国内メーカー各社が海外展開を進めていたが、中でもコベルコ・コンプレッサは明確な指針を出した上で実際に行動を起こしていると感じた。 ③ 組織をマネジメントする立場としてめざしているのは、「従業員とその家族やパートナーが誇りと幸せを実感できること」。そのためには、一人ひとり自分の仕事がどのように社会で役立っているのか、「仕事の意味」をきちんと理解できていること、充分な給与・待遇があることが欠かせないと考える。 |