法人営業、海外事業など幅広い業務を経て、今は600億円のビジネスを動かす経営企画に

INDEX 目次

竹島 壮平

2008年にコベルコ・コンプレッサ分社化前の神戸製鋼所に入社した竹島 壮平。現在は、企画管理本部 経営企画部で、経営戦略の企画から実行まで幅広い業務を担当しています。仕事のやりがいは「連結売上目標600億円という規模感のビジネス戦略に関われること」と語る竹島が、今どんな思いをもって仕事と向き合っているのか、話を聞きました。

経営層と全ての部門をつなぎ、会社のビジョンに沿って事業成長を実現させていく

──はじめに、竹島さんの今の仕事について教えてください。

経営層と共に、「コベルコ・コンプレッサが、会社としてどのような方向性でビジネスを展開すべきか?」といった重要な意思決定の協議に関わりながら、実際に業務を担う各部門へ必要な働きかけを行い、その実行まで支援していくのが経営企画部の役割です。

具体的な業務としては、全社の予算策定・運営、事業運営基盤の整備・運営(主要会議、規程・決裁管理など)、全社システムの企画・推進、各種プロジェクト運営を担っています。

私が担当しているのは、2030年に向けた事業計画・中期計画の策定や見直し、主要システム構築プロジェクトの推進です。また、当社は2021年に神戸製鋼所からカーブアウトし、三浦工業の出資を経て新たなスタートを切った会社なのですが、私たちならではの企業ビジョンを定義するプロジェクトのメンバーとして、企業理念や事業戦略の策定にも関わってきました。

──この仕事で期待されていることは何ですか?

コベルコ・コンプレッサは、コンプレッサの製品開発において100年以上の歴史を持つ老舗メーカーであり、一方でまだまだ成長の可能性を秘めた新会社です。そのビジネス戦略の協議に加わることは、今後世界トップクラスのメーカーとして地位を確立していくための重要な役割を担っていると言えます。

そのために、私たち経営企画一人ひとりに期待されているのは、経営層への「重要な論点の球出し」だと個人的には考えています。実際に意思決定権を持つ経営層が、本当に必要な問題に向き合い、答えを出していくためには、まず何より適切な課題設定が欠かせません。経営企画業務には、そういった鋭い視点が求められていると感じています。

──竹島さんは、どんなところに仕事のやりがいを感じますか?

自社の中で最も高い視点から、ハイレベルな経営の意思決定に参画できるところです。現在当社は連結で600億円の売上達成をめざしています。そうした規模感のビジネスを動かしていく手応えは経営企画というポジションならではだと思います。

本当のことは自分の目で確かめなければわからない。世界約40ヵ国を旅した大学時代

──竹島さんはどんな学生だったんですか?

実は、もともと家にこもってゲームをしているような内気なタイプの子どもでした。「そんな自分を変えたい!」と思い、大学では「やりたいと思ったら即行動すること」を意識していました。

自分の中で大きな転機となったのが、スマトラ沖地震の災害ボランティアに参加したことです。派遣先はスリランカだったのですが、当時日本のニュースでは現地についてほとんど報道されていませんでした。深刻な被害状況、それでも力強く生きる人々の姿を目の当たりにし、「実際に自分で確かめないと本当のことはわからない」ということを強く感じました。

それからは、「知らない世界をもっと見てみたい」と思うようになり、バックパッカーとして40カ国以上を回りました。中でも、ウズベキスタンの列車で出会った方の自宅に招待されてご家族としばらく暮らしたこと、タンザニアの国立公園内にある柵なしのキャンプサイトでライオンの遠吠えを聞きながらテント泊をした時のことなどは、今でも鮮明に覚えています。

──就職活動の時に、どんなことを考えて、どんな軸で会社選び・仕事選びをしていましたか?

「ものづくりができる」、「インフラに関わる」、「海外でビジネス展開できる」という3つの軸で就職活動をしていました。そこには、やはり大学時代に海外で得た経験が大きく影響しています。どこの国に行っても日本の製品は褒められましたし、多くの新興国を訪ねる中でインフラを支える仕事の重要性を肌で感じました。色々な文化に触れたことで、「日本を飛び出して大きな世界を舞台に仕事をしてみたい!」という漠然とした憧れもありましたね。

──複数の候補の中からコベルコ・コンプレッサを選んだ理由は何でしたか?

就職活動では魅力的な企業に多く出会いましたが、最終的に内定をいただいた会社の中で、先の3つの条件を満たしていたことが決め手となりました。

「竹島はどう思う?」経営層との協議を通じて、物事の本質を捉える思考力を磨く日々

──入社してみて、どうでしたか?

もともと「海外で働きたい」という希望もあって入社しましたが、海外を含めて本当に幅広い経験を積ませてもらえています。

入社後は、国内向けのエアコンプレッサの営業として現場の経験を積み、その後、汎用圧縮機本部 統括部で、事業戦略など大局的な視点を学びました。さらに、インド現地法人に赴任し、コロナ禍により途中帰国となったものの、立ち上げ期のインド事業に携わりました。そして現在の経営企画部では、それまでの業務経験を活かして、経営という視点で自社の成長に深く関われていることに面白さを感じています。

──上司や先輩のサポートや研修制度はどうでしたか?

新人向けに必要な知識を学べる全体研修はもちろんですが、配属された部署それぞれで上司、先輩が丁寧に指導してくれました。

──仕事の中で成長を感じられた体験はありますか?

経営企画部に配属された時です。それまでも多くの部署を経験しましたが、基本的に各領域の知識をキャッチアップすることで、与えられたミッションは遂行できていました。

しかし、経営層との協議の機会が多い経営企画業務においては、知識を吸収するだけでは不十分で、これまで以上に自分の視座を高める重要性を痛感しました。例えば、経営指標の分析でも、単に数値を理解して報告するだけでは意味がなく、「背後にどんな経営課題があるのか」、「どんな対応策が考えられるのか」といった自分の意見が求められます。

実際、経営層からはよく、「で、竹島はどう思う?」と問われることが多くあります。経営層は多忙ですし、限られた時間で有意義な議論をしなければなりません。そこで私がより力を入れるようになったのが事前準備です。会議前には、必ずあらゆる方向からの質問を想定し、考えを巡らせるようにしています。自分の考えの至らなさを感じることも多いですが、こうした積み重ねで物事の本質を捉えていく思考が鍛えられていると感じています。

安定基盤がありながら、個人的にはベンチャーで働くような面白さもある会社だと思う

──お仕事について色々お聞きしてきたのですが、竹島さんが仕事をするうえで大切にしているのはどんなことですか?

その先の展望を持っている、ビジョナリーであることです。

そう思うきっかけとなったのがインドでの駐在経験です。当時、インド事業は立ち上げ期にあり、市場開拓を行いながら方向性を模索している段階でした。正直なところ、そうした状況に不安を感じる現地社員も少なくなく、現地法人の経営を担う立場としてきちんと道を示していく重要性を強く感じたのです。

事業の成功を支えるのは、現場で働く一人ひとりの意識です。会社が進む方向性を示し、共感してもらうことなしにそれを実現することはできません。特に、家族を大事にするインドの国民性もあり、その先で暮らすご家族の方たちにも「この会社で良かった」と誇りに感じてもらえることをめざし、現地社員と将来めざす姿についてよく会話したことを覚えています。

この体験から、将来の環境変化を予測し、明確な将来ビジョンを持つことを、ビジネスでも個人の成長においても常に意識しています。

──仕事以外のこともお聞きしたいのですが、プライベートの時間はどんなことをして過ごしていますか?

もともとスポーツをやっていたので、ジムで身体を動かすこと、スポーツ観戦をすることが好きです。一方、のんびりと読書や料理をするのも、良い気分転換になっています。

趣味でもあり、仕事にも直接つながっているのが投資です。特に今はスタートアップ株を調べることに面白さを感じています。ユニークなアイデアを持つ企業が多いので、応援の意味で出資したり、自社の事業での応用を考えてみたり、ビジネスでのヒントを得る機会にもなっています。

──自分のこれからのキャリアのために、挑戦してみたいことはありますか?

現在担当する経営企画業務に活かすことができ、より会社の成長に貢献できるようなスキルを磨いていきたいです。具体的には、経営の知識を深めるためのインプット・アウトプットサイクルを増やすこと、MBAの取得、より広い視点を獲得するために社外での勉強会なども積極的に参加したいと考えています。

──最後に、未来の後輩たちにお勧めするコベルコ・コンプレッサのアピールポイントはどんなところですか?

安定した基盤がありながら、さらなる成長の伸びしろがあるのがコベルコ・コンプレッサの魅力です。世界屈指の高い技術力を発信していくためのブランディング面などはまだまだ課題がある一方、前例にとらわれずアイデアを提案できる余地があり、ベンチャー企業で働くような魅力も兼ね備えている会社だと個人的には感じています。

──ありがとうございました!

※ 記載内容は2024年10月時点のものです

【ポイント】

① 経営企画部の役割は、経営層と共に「会社としてどのような方向性でビジネスを展開すべきか?」といった重要な意思決定協議に関わりながら、各部門へ必要な働きかけを行い実行まで見ていくこと。

② 経営層との協議の機会が多い経営企画業務は、知識を吸収するだけでは不十分で、これまで以上に自分の視座を高めることが重要。経営指標の分析でも、単に数値を理解して報告するだけでは意味がなく、「どんな経営課題があるのか」、「どんな対応策が考えられるのか」といった自分の意見が求められる。

③ 安定した基盤がありながら、さらなる成長の伸びしろがあるのがコベルコ・コンプレッサの魅力。個人的にはベンチャー企業で働くような魅力も兼ね備えている会社と考えている。