良い製造現場には、良い戦略がある。あらゆる壁を突破し、効率化やコストダウンを実現
大西 啓介
2007年に入社した大西 啓介。現在は、技術・生産本部 生産部 生産企画室で、製品を効率的に生産するための企画業務を担当しています。仕事のやりがいは「メーカーにとって重要なものづくりの戦略づくりに関われること」と語る大西が、今どんな思いを持って仕事と向き合っているのか、話を聞きました。
経営ビジョンと照らし合わせながら、「生産のあるべき姿」の企画から実行までを担う

──はじめに、大西さんの今の仕事について教えてください。
| コベルコ・コンプレッサでは、様々なものづくりの工場に欠かせない「エアコンプレッサ」、「冷凍機」、「ヒートポンプ」といった製品を開発・製造・販売しています。そういった製品をより効率的に生産するための構想を考え実行しているのが、私が所属している生産企画室です。 製品の生産とひと言でいっても、大きく3つの部署で役割分担し対応しています。実際に製品の加工・組立などを行う「製造室」、製品に必要な部品を調達しサプライヤーを管理する「資材調達室」、お客様からの受注情報をもとに生産計画の策定や工程管理を担う「生産管理室」です。 より多くの製品を生み出すためには、それぞれの視点での効率化が欠かせません。そこで生産企画室は3つの部署を俯瞰した立場として、生産のあるべき姿を示すロードマップの作成・実行を担当しています。具体的な業務としては、戦略策定に必要な情報収集・分析、プロジェクトの立ち上げ・推進を行っています。 |
──この仕事で期待されていることは何ですか?
| ものづくりに関わるあらゆる「壁」を突破し、将来のものづくりの構想を考え、ロードマップとして道しるべを示すことです。 これまでは目先の生産や環境変化に対応することで精一杯で、会社として将来の構想をじっくり考えるということができていませんでした。生産企画室はものづくりに関わる将来の姿を構想し、高い生産性で高品質な製品をつくり、お客様のニーズに沿った製品をグローバルに提供し続ける組織へ変革するために作られた部署になります。 そのため、工場だけではなく営業やサービス、海外拠点と連携し、グローバル最適生産体制や、最適なサプライチェーンを実現していくことが求められています。 また、自動化技術、ICT拡充、AIなど効率を上げるための技術をキャッチアップし、ものづくりのイノベーションを図るための仕組みや体制を整備していくことも重要なミッションです。そのため、常に最新の技術動向などについてアンテナを高くして情報収集することも必要です。 |
──大西さんは、どんなところに仕事のやりがいを感じますか?
| 形ある製品を生み出す生産部門は、「メーカーにとって最も根幹の業務を担うセクション」といっても過言ではありません。そんな重要な生産部門の戦略立案に関われることがやりがいに繋がっています。 実際、生産企画室のメンバーは、経営層も出席する重要な会議にも定期的に参加し、意見を求められることが多くあります。そうした会社の事業成長に直結する仕事ならではのプレッシャーはありますが、その分やりがいも大きい仕事と感じています。 |
グローバル展開するメーカーなら、今まで以上にキャリアの幅が広げられそうという期待

──大西さんはキャリア入社とお聞きしましたが、以前はどんな仕事をしていたのですか?
| これまでに2社で働いてきました。新卒で入社したのは、半導体製造の工場で利用される排ガス処理装置のメーカーです。もともと、「製品の開発に携わりたい」という希望があり、装置に内蔵する薬剤の開発や、開発した薬剤の生産設備の設計開発を手がけていました。 2社目は、現在勤務している播磨事業所内にあったKOBELCOグループの会社です。橋梁の生産事業を手がける会社でしたが、前職の経験も活かしつつ、地図に残るようなスケールの大きな仕事に携われることに魅力を感じて転職しました。そこでは、サプライヤー工程管理などを中心に担当していました。 |
──転職を考えるようになった理由や背景を教えてください。
| 実は自分から転職を希望したのではなく、以前の会社が入社して1年ほどで事業撤退となりました。そのため、次の職場を探す必要に迫られたというのが理由です。 |
──転職活動の時には、どんな軸で会社選び・仕事選びをしていましたか?
| 「今までの経験を活かすことができ、より新しいことに挑戦できる環境で働きたい」という思いがありました。また、1社目は大阪勤務だったのですが大阪に出たことで地元の良さを再認識し、「地元である兵庫県で働きたい」とも考えていました。 |
──複数の企業の中からコベルコ・コンプレッサを選んだ理由は何でしたか?
| 同じKOBELCOグループということで、声をかけてもらったのがきっかけでしたが、オファーをいただけたことは嬉しかったですね。ものづくり業界ではとても知名度のある会社ですし、世界規模でビジネスを展開しているからこそ、自分のキャリアの可能性が広がりそうな期待感もありました。 |
海外赴任、企画部門への配属。入社前は想像もしていなかった仕事にも挑戦できている

──入社してみて、どうでしたか?
| 一般的に、キャリア入社者が関われるのは、経験のある業務領域に限られるイメージがありますが、当社の場合は意欲や行動をしっかりと評価してもらえて、チャンスが多い職場だと感じています。 実際、私も入社してまずは組立スタッフとして製品について学びながら、新開発機の試作や量産立上対応、ラインの生産性や品質向上の業務、組立ラインや塗装設備などの導入なども担いました。その後、部署が変わり、入社当時は想像していなかった領域の仕事にも関われる機会を得ました。 具体的には、生産変革グループにてコンサルタントを活用しての改善活動の推進、生産再編の投資計画策定の実施、さらに中国現地法人へ購買部門のマネージャーとして出向した際は、部品サプライヤー戦略の策定、開拓、安定調達、コストダウンなどに携わりました。 さらに、製造室に帰任後は、試運転設備の自動化の企画・導入により信頼される製品の仕組みづくりを手がけました。また、過去から課題として挙がっていましたが、投資費用も大きくなかなか進められなかった工場の全館空調機導入も行いました。過酷な作業現場の環境改善を図り、作業スタッフから「働きやすくなった」という声を聴いた時には本当にうれしく思いました。 |
──上司・先輩のサポートや研修制度はどうでしたか?
| 入社時に業界や製品の知識はほぼなかったため、まずはコンプレッサのサービス技術研修でコンプレッサの仕組み、構造を学ぶことができました。不足している基礎知識を補える研修プログラムが整備されており、ビジネスパーソンとしての成長を促す仕組みができていると思います。 また、配属先の上司や先輩の丁寧な指導にはいつも助けられました。そして、「三現主義(現場・現物・現実)」と「鷹の目を持つこと」は、いつも大切にしている言葉です。コベルコ・コンプレッサは世界規模で事業を展開するメーカーだからこそ、担当部門や国内だけでなく、ビジネス全体から見て自分のやるべき仕事は何かを常に意識しています。 |
──仕事の中で成長を感じられた体験はありますか?
| 自分が仕事に向き合う上で大切なことを学ばせてもらった体験が2つあります。 1つは「自分で壁をつくらないこと」を学んだ体験です。1社目は小さな会社だったので、良い意味で何でもやらせてもらえる環境でした。ある時、自身が開発した薬剤の生産設備の設計・開発を社長から指示されました。 その際、機械設計は業者に任せていたのですが、費用を抑えるために電気設計は自身で対応しなければならなくなり、設計部門の先輩に相談したところ、かけてもらったのは「やる気があればできる!」のひと言。「さすがにそれはないだろう」と思いながらも、独学で勉強し、何とか電気設計の知識を身につけることができ、無事生産設備の導入を実現しました。 あの時、「できない」と諦めていたらそこまででしたが、あのひと言があったからこそ、壁を壁と思わずに挑めたと感じています。 2つめは「コミュニケーションの大切さ」を学んだ体験です。ある製造現場を担当していた際、性能不良の原因をなかなか特定できなかったことがありました。 そんな時、現場を歩きながらふと日頃からコミュニケーションを図っていた作業スタッフと会話していた時に、その作業スタッフが担当していた部品の形状がある時から変わっていたことを教えてくれたのです。調べてみたところ、実際に使用していた製品の形状が知らない間に変更になっており、それが性能不良の原因だったことがわかりました。 それまでも現場の人とはできるだけ挨拶や会話をしてきましたが、日頃からのコミュニケーションの重要性と作業スタッフの気づき・感覚の重要性を改めて感じた出来事でした。 |
世界を狙える伸びしろのあるメーカーだからこそ、若くて自由な視点が活かせる環境

──お仕事について色々お聞きしてきたのですが、大西さんが仕事をする上で大切にしているのはどんなことですか?
| 現状に満足しないことです。 これで充分だと思ってしまったら、組織も、個人も、成長は止まってしまいます。特に、ものづくりの世界において技術の進化は日進月歩です。私自身マネジメントする立場として、できるだけ部下に外部を含め多くの情報に触れる機会を提供するようにしています。 |
──仕事以外のこともお聞きしたいのですが、プライベートの時間はどんなことをして過ごしていますか?
| 子どもがまだ小さいので、休日は一緒に遊んで過ごしていますが、たまに、釣りを楽しんでいます。特に地元である明石のタイやタコは流れの早い海でたくましく育っているので、身がしまっていてとってもおいしいんですよ。天然ものを家族に食べさせてあげたくて時々船に乗って釣りに出かけていくんですが、妻からは「買った方が安くつくわね」と言われています(笑)。 |
──自分のこれからのキャリアのために、挑戦してみたいことはありますか?
| 恥ずかしながら、英会話スキルを習得することです。中国駐在の際に中国語での日常会話は少しできるようになったのですが、英語でのやり取りにはまだ苦手意識があります。過去に何度も挑戦して挫折していますが、時間を見つけて勉強を続け、海外での仕事の幅を広げていきたいと考えています。 |
──最後に、未来の後輩たちにお薦めするコベルコ・コンプレッサのアピールポイントはどんなところですか?
| 他社から転職してきた私から見ても、開発・製造する製品レベルは世界的にも一流であり、省エネ・最適化による環境改善にも貢献する素晴らしい取り組みをしている会社だと感じます。一方、ものづくり面ではまだまだ課題があり、改善のためのアイデアが求められている環境です。そのため、仕事を通じて色々なことにチャレンジできる面白さがあると思います。 様々な課題を解決していくことこそ、仕事の醍醐味です。ぜひ、高い壁にも前向きに挑める方と一緒に働きたいですね! |
──ありがとうございました!
※ 記載内容は2024年11月時点のものです
| 【ポイント】 ①コベルコ・コンプレッサが手がけている製品をより効率的に生産する仕組みを考えているのが生産企画室。「製造室」、「資材調達室」、「生産管理室」の3つの部門を俯瞰した立場として、生産のあるべき姿を示すロードマップの作成・実行を担当している。 ②一般的に中途入社者が関われるのは、経験のある業務領域というイメージがあるが、コベルコ・コンプレッサは意欲や行動をしっかりと評価されるため、チャンスが多い職場だと感じている。実際入社当時は想像していなかった領域の仕事にも関わることができた。 ③他社から転職してきた自分の目から見ても、製品の質は世界的に一流であり、環境保全にも貢献する素晴らしい取り組みをしている会社。仕事を通じて色々なことにチャレンジできる面白さがある。 |