設計開発

時代と共に進化を続ける製品開発は、自分自身もずっと成長し続けられる仕事

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大上 貴博

2010年に神戸製鋼所(コベルコ・コンプレッサ分社化前)に入社した大上 貴博。現在は、技術・生産本部 技術部 ヒートポンプ室で新機種の設計・開発業務を担当しています。仕事のやりがいは「製品の開発を通じて常に新しい知識を吸収し、自身の成長を実感出来ること」と語る大上が、今どんな思いを持って仕事と向き合っているのか、話を聞きました。

カーボンニュートラルの時代、製造業界から大きな注目を集める製品の開発を担う

──はじめに、大上さんの今の仕事について教えてください。

当社の主力製品の一つに、ヒートポンプがあります。これは工場や施設の空調などで多く使われており、「熱」の移動を効率的に行うために欠かせない製品です。

私はこのヒートポンプの設計・開発を行う部署で、新機種の開発担当として設計から試作試験の実施、市場投入の立ち上げまでを幅広く手がけています。近年は、これまでの業務経験を活かして若手社員の育成も担うようになりました。

──この仕事で期待されていることは何ですか?

昨今のカーボンニュートラルや環境への意識の高まりから、地球にやさしい冷媒(熱を移動させるための物質)への転換時期にあります。私が手がけるヒートポンプは、まさに冷媒を用いて冷やしたり温めたりする製品です。そこで、環境に配慮した冷媒を用いた高効率ヒートポンプの開発は、持続可能な社会をつくる重要な役割を果たすと考えています。

──大上さんは、どんなところに仕事のやりがいを感じますか?

製品開発の一部分だけを任されるのではなく、開発から市場投入まで一貫して携われる環境なので、手がけた製品に愛着が湧きますし、実際に市場へ送り出した際には達成感があります。

また、アフターサービス部門との連携で、お客様からの反応もリアルタイムに入って来ます。自分の手がけた製品が現場でどのように役立っているか見えやすく、今後どう改善すべきかを考えることが面白いです。

私は入社からずっとヒートポンプの設計開発に携わっていますが、全く飽きることがありません。それは、時代に合わせた技術や知識を吸収し、新たな課題と向き合い続けることで、常に自分の成長を感じられるからだと思います。

工場見学でものづくりのカッコ良さに圧倒され、「ここで働きたい!」と志望

──大上さんは、学生時代はどんな学生だったんですか?

大学から工学を学び、大学院では内燃機関工学系の研究室でディーゼルエンジンの排ガス改善の研究を行っていました。

もともと興味のあることには夢中になるタイプで、例えば小学生の時は野球をプレーするだけでは飽き足らず、友だちの打率や防御率を出してデータにまとめていたこともあります。仲間の活躍を支え、輪を取り持つ役割を担うことも多く、大学のテニスサークルでは副会長として60人ほどのメンバーをまとめる幹部を務めました。

また、大学時代はとにかく多くのことを経験しておきたくて、様々なアルバイトに挑戦しました。飲食店でのキッチン担当、歩合制の接客業など。中でも家庭教師のアルバイトでは「伝える難しさ」を学ばせてもらいました。性格やバックグラウンドも違う年下の子たちに、どのような伝え方をすれば理解してもらえるかを考え接していくのは、今の部下の育成にもつながっている部分だと思います。

──就職活動の時に、どんなことを考えて、どんな軸で会社選び・仕事選びをしていましたか?

学生時代は工学を学んでいましたが、正直なところ明確にやりたい仕事があったわけではないんです。でも、これからの長い仕事人生、社会に大きな変化があっても、手に職があれば安定して働いていけるのではないかと考えており、就職活動では幅広く機械関連メーカーを中心に回っていました。また、兵庫出身ということもあり、馴染みのある関西で働きたいと考えていました。

──複数の候補の中からコベルコ・コンプレッサを選んだ理由は何でしたか?

神戸製鋼所は、地元でも知られる大きな会社だったので、以前から興味を持っていました。「ここで働きたい!」と思ったのは、加古川の製鉄所を見学した時です。船の胴体に使われる鉄板の製造過程を見せてもらったのですが、見たこともないほどの大きな鉄板が、超高温で加工されている現場の迫力に圧倒され、こんなスケールの大きなものづくりがしたいと思いました。また、機械事業も規模が大きく、ヒートポンプもその一つでした。

そして、就職活動で様々な会社の方とお会いする中で「どんな人と働きたいか?」ということも重要と考えていました。当社には物腰柔らかな先輩社員が多く、自分も安心して働けそうだなと思ったことも入社の決め手となりました。

ちょっとでも困った顔をしていたら、「どうした?」と声をかけてもらえる安心感

──入社してみて、どうでしたか?

入社からヒートポンプの設計・開発における幅広い知識を学ばせてもらえていて、技術者として着実に力をつけられていると思います。

具体的には、1年目は当社の主力製品である水冷ヒートポンプの開発、2年目は空冷ヒートポンプの開発、3・4年目は他社との共同開発でヒートバランスヒートポンプの開発と、年次やスキルに合わせて業務をステップアップさせてきました。

圧縮機や熱交換器の性能特性、各種部品の役割、製品設計の基本知識など技術面はもちろんですが、業界内での関係構築や、製品が社会にどのように貢献しているのかなどを学びながら、広い視野を養うことが出来ています。

──上司・先輩のサポートや研修制度はどうでしたか?

職場の風通しがとても良く、新人時代から先輩たちには手厚くサポートしてもらっています。困った顔をしていたら「周りの力があれば解決出来るから大丈夫。何でも相談して」と声をかけてもらえ、救われたことが何度もあります。

──仕事の中で成長を感じられた体験はありますか?

自分が開発に携わった製品のクレームが続いてしまったことがありました。この時、「上司には極力頼らず責任を持って自分でやりきる!」と心に決め、一つひとつのトラブルに向き合い、解決のために全力を注ぎました。その結果、ご迷惑をおかけしたにもかかわらず、お客様からお礼の言葉をいただくことがで出来ました。今思うと、あの時諦めずに困難に挑み続けて良かったなと思います。

昨日より一歩でも前進出来たと思えることが、仕事の最大のモチベーション

──お仕事についていろいろお聞きしてきたのですが、大上さんが仕事をするうえで大切にしているのはどんなことですか?

仕事の向き合い方は人によって様々だと思いますが、私は「自分自身が成長するための場」だと捉えています。

というのも、私の仕事のモチベーションは、昨日出来なかったことが出来るようになるなど、自分が少しでも前に進んでいると実感出来ることだと思うからです。

だからこそ、自分の仕事が本当にお客様や社会に貢献するような価値を生み出せているかを常に自分に問うようにしていて、受け身ではなく自分から率先して取り組むといった姿勢を大切にしています。

──仕事以外のこともお聞きしたいのですが、プライベートの時間はどんなことをして過ごしていますか?

これまで読書は苦手だったのですが、会社で受けた自己啓発セミナーをきっかけに、ビジネス関連の書籍を読むことが習慣になりました。休みの日はカフェに行って集中して読書をすることが多いです。

また、友だちと予定が合えばスポーツ観戦やゴルフコースを回ることもあります。大学時代に熱中していたテニスも近いうちに復活させたいなと思っています。

ちょっと変わったところでは、最近役者をやっている知り合いのつながりで観劇に行くようになりました。客席が20規模の小劇場ではメッセージ性が強い作品に触れる機会も多く、仕事とはまた違う刺激を受けています。

──自分のこれからのキャリアのために、挑戦してみたいことはありますか?

開発として自社製品に深く関わっているからこそ、「どのようなユーザーや環境に、どんな製品が求められているのか」といったブランディングにも興味があるため、市場開拓やマーケティングにも挑戦してみたいです。国内に留まらず、グローバルな視点で魅力的な製品を生み出す仕事に関われたら面白いだろうなと思います。

──最後に、未来の後輩たちにお勧めするコベルコ・コンプレッサのアピールポイントはどんなところですか?

時代に合わせて改良を重ねていく製品が多く、前例のないアイデアや視点が常に求められている環境です。若いうちから大きなプロジェクトに携わるチャンスも多く、技術者としてチャレンジしたい人には魅力的な職場だと思います。プライベートの時間もしっかり確保出来るので、ライフワークバランスも実現しやすいです。

就職活動中の学生さんの中には「自分に合う会社が分からない」という方も多いと思いますし、私自身が就職活動で悩んでいた学生だったので気持ちがすごく分かります。実際に長く仕事をしてきた私が言えることは、「自分が大切にしたいことの優先順位をつけてみてはどうか」ということです。

「地元で働きたい」「大きな製品を作る仕事がしたい」など、自分の中で絶対譲れないものがきっとあるはずです。そして逆にどこまで譲歩出来るかが見えれば、選ぶ基準が明確になり、入社後の後悔も少ないと思います。皆さんが納得して楽しく働ける職場に出会えることを願っています!

──ありがとうございました!

※ 記載内容は2025年1月時点のものです

【ポイント】

① 昨今のカーボンニュートラルや環境への意識の高まりから、地球にやさしい冷媒への転換時期にある。環境に配慮した冷媒を用いた高効率ヒートポンプの開発は、持続可能な社会を作る重要な役割を果たすと考えている。

② 「仕事は自分自身が成長するための場」と考えている。だからこそ、自分の仕事がお客様や社会に貢献する価値を生み出せているかを常に自分に問い、自分から率先して取り組むといった姿勢を大切にしている。

③ 時代に合わせて改良を重ねていく製品が多く、前例のないアイデアや視点が常に求められている環境がある。若いうちから大きなプロジェクトに携わるチャンスも多く、技術者としてチャレンジしたい人には魅力的な職場だと思う。